脱毛後のニキビ、毛嚢炎かも!? その原因と事前・事後の対策をご紹介!

脱毛したあと、ポツポツした肌荒れを見つけたら要注意!それは、ただのニキビではなく毛嚢炎(モウノウエン)という肌トラブルの症状かもしれません。
間違った対処をしたり、症状がひどくなっても放置したりすると、せっかく脱毛してきれいになった肌を台無しにしてしまうこともあるんです。
今回はそんな毛嚢炎について、発症してしまう原因や症状を改善するための正しい対処法をまとめてご紹介します。
「これってもしかして毛嚢炎かも……。」と心当たりのある人は、ぜひこの記事を見て自分の症状と比較してみてください!
目次
脱毛の時に起こりうる「毛嚢炎」とは?
毛嚢炎とは、毛穴の奥にある毛包に細菌が入り込んで起こる炎症のことを言います。脱毛によって毛穴周辺の肌や毛穴が傷つけられ、毛嚢炎を引き起こしてしまうんです。
赤くブツブツしていたり、膿を持って少し白っぽくなっていたりと、ニキビにそっくりな見た目をしているため毛嚢炎になっていることになかなか気づかない場合も。
かゆみなどはほとんどありませんが、症状によっては触ると痛みを感じてしまうこともあります。
脱毛で起こる毛嚢炎は、男性だとひげ、女性は脇やひざ小僧、デリケートゾーンとムダ毛が気になる部分にできやすいことが多いんです。
少なからず肌や毛穴にダメージを与えてしまう脱毛は、毛嚢炎になりやすいリスクがあるということを知っておきましょう。
見た目でも判断できる!毛嚢炎とニキビの違い
毛嚢炎とニキビは見た目ではあまり区別がつかないことも多いんです。
【毛嚢炎の見た目の特徴】
- できものの周りが赤くなっている
- 白い膿が見えるできものがたくさんある
毛嚢炎は、ブドウ球菌が毛包に入り込むことで起きる炎症で、脱毛後に発症した場合は毛嚢炎の可能性が高いです。
見た目は白ニキビにかなり似ていて、かゆみや痛みはほとんどありません。
ただし、重症化すると痛みが伴うこともあるので注意しましょう。
触ると固い芯がないことも特徴のひとつですよ。
【ニキビの見た目の特徴】
- できものの周りが赤くなっている
- 腫れているだけのものや白くて詰まった皮脂が見えているものがある
ニキビは、皮脂が毛穴に詰まってアクネ菌が繁殖することで発生します。
毛嚢炎ができる原因とは異なるので、見た目が似ていても毛嚢炎とニキビはまったく別のものということを知っておいてくださいね。
皮脂が溜まっているニキビを触ってみると、少し固い芯があることがわかります。
さらに、ニキビは赤にニキビや白ニキビなど種類があり、時間が経つにつれて見た目が変化していくのも特徴ですね。
毛嚢炎を放っておくと手術が必要になることもある
ニキビに似ている毛嚢炎は、その見た目から「放っておいても大丈夫だろう」と軽視されがちです。しかし毛嚢炎の症状は軽度のものから重症化するものまで様々です。
毛嚢炎が悪化すると、赤く膿を持ったできものが複数できてしまうことがあります。熱を持ったり、ヒリヒリとした痛みがあったりと人によって症状は異なります。さらに症状がひどくなってしまった場合は、切開手術が必要になることもあります……!
このあと毛嚢炎になった時の処置方法や予防方法もご紹介していくので、そういったことを実践しておきましょう。
あなたは大丈夫?毛嚢炎になってしまう原因をチェック
「自分は肌が強いから大丈夫!」と他人事のように考えてはいませんか?実は毛嚢炎は身近なことが原因で発症してしまうものなのです。具体的には次のような原因が挙げられます。
- 汗や蒸れなどで毛穴に雑菌がたまること
- 不規則な生活などで免疫力が低下すること
毛嚢炎になる原因は、カミソリや毛抜きなどムダ毛の自己処理や、汗などで肌が湿って不衛生な状態が続くことです。カミソリや毛抜きで、肌や毛穴にダメージを与え、そこに汗や皮脂がたまり雑菌が繁殖することで毛嚢炎を引き起こしてしまいます。
さらに、睡眠不足や生理中など体調面が良くないことも重なってしまうと、毛嚢炎になるリスクが上がることもあるんです。
毛嚢炎は、誰にでも起こる可能性があるということを理解しておきましょう。
毛嚢炎を改善するための3つの対処法
毛嚢炎は誰にでもなりうるものだということが少しお分かりいただけたでしょうか。
意外にも身近な要因から発症する毛嚢炎。では、実際に毛嚢炎になってしまったらどう対処するのが良いのでしょうか?
毛嚢炎の疑いがある場合は通っているサロンやクリニックに相談してみるのが一番ですが、その炎症の程度によっては自分で応急処置ができる場合もあります。
そこで毛嚢炎を確実に改善できる3つの方法をまとめてみました。
しばらく放置して様子を見てみる
軽い症状の毛嚢炎は、特別な処置をしなくても自然に治っていくものなんです!赤みが少なく痛みやかゆみがほとんどない場合は、しばらく様子を見てみるのも良いでしょう。
ただ、ニキビと見た目が似ているからと気になるからと無理やり潰したり、何回も触ったりするのはNG!なくなるまで放置することも毛嚢炎を改善する正しい対処法のひとつですよ。
早ければ5日程度すればきれいになくなるので、毛嚢炎の症状が軽い場合は放置をしてまず様子を見てみましょう。この期間中は肌を清潔に保ちしっかりと保湿するように心がけておきましょう。
もし、5日以上経ってもなかなか症状が治まらない、どんどんひどくなっていくなど悪化するようならば皮膚科などの医療機関に相談してくださいね。
軽度の場合は市販薬で応急処置をする
放置していてもなかなか治らない、繰り返し発症するという場合は、市販薬を使うという方法もあります。市販薬で毛嚢炎に効果があるのは「テラコートリル軟膏」や「オロナインH軟膏」などです。
テラコートリルはステロイドや抗生物質が入っていますが、副作用が少なく比較的使いやすい軟膏になっています。
一方オロナインは殺菌・抗菌作用があるため、毛嚢炎の改善にはかなりおすすめ。クロルヘキシジングルコン酸塩液という有効成分が入っているおかげで、毛嚢炎の原因となっている細菌の撃退効果が期待できます。
これらの市販薬は塗ったときの刺激も少なく、自宅で手軽に使えるというところが使いやすくて便利ですね。
毛嚢炎の症状が軽めであれば、改善効果が期待できます。できれば皮膚科などに行くべきですが、どうしても時間が取れない時などはぜひ利用してみてください。
皮膚科や脱毛サロンにて相談をする
やはり一番の解決方法は、専門医に診察してもらうことです。皮膚科を受診すると、早く確実に毛嚢炎を改善できるというメリットがあります。それぞれの症状に合った処置や薬を処方してもらえるので、自分で対処するよりも安心ですね。「この症状は毛嚢炎なのかな?」と毛嚢炎なのか判断が難しい場合も、診察を受けることではっきり分かります。
また、脱毛してもらった脱毛サロンやクリニックにて相談するのも有効な手段です。脱毛サロンであれば提携している皮膚科を紹介してくれる場合がありますし、特にリゼクリニックやレジーナクリニックですと、毛嚢炎になったときに追加費用なしの無料で相談することができます。
自己判断はNG!毛嚢炎の治療時の注意点は?
ここまで毛嚢炎を改善するための対処法についてご説明してきました。自分でできるような処置もあり、安心した方もいらっしゃるでしょう。
しかし、その反面自己判断で処置をして思わぬトラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。毛嚢炎を治すには正しい対処法だけでなく、その対処を行う場合に注意すべきポイントも知っておかなければなりませんね。
このポイントを押さえておかないと、毛嚢炎をさらに引き起こしてしまう場合もあるのでしっかり確認しておきましょう。
ステロイド剤を使うときは専門医に相談をする
ステロイド剤は毛嚢炎に効果があるため、試してみたいと考える人もいるでしょう。
しかし、症状や塗る部位に合ったものを使わないと、治すどころか毛嚢炎を増やしてしまう原因になってしまうので注意が必要です。
ステロイド剤は効き目の強いものから弱いものまで様々なランクがあり、症状や塗る部位によってランクが変わります。
効き目が強いほど効果があるというわけではありません!
もし、間違ったものを使うと肌を痛めてしまい、新たな毛嚢炎を作り出してしまいます。
そんなことにならないためにも、ステロイド剤を使いたい場合は必ず専門知識のある医者などに相談しましょう。
毛嚢炎になっている部位や、自分の症状に合ったランクのステロイド剤を処方してもらえますよ。
毛嚢炎を確実に治したいなら、自己判断でステロイド剤を使うことは絶対にやめておきましょう。
毛嚢炎の炎症部位は脱毛を控えておく
毛嚢炎になっている箇所の脱毛は、炎症があるところに刺激を与えてしまうため、毛嚢炎が悪化する場合もあります。たとえ、症状が軽い人でも、毛嚢炎になった箇所はなるべく脱毛をしないようにしてください。
なお、脱毛サロンなどの医療機関では、毛嚢炎になっていると脱毛の施術をしないところがほとんど。脱毛するよりも先にしっかり毛嚢炎を治すことが大切です。
また脱毛ができないからと自己処理をしてしまうのも良くありません。普段使用しているシェーバーやカミソリなどの雑菌が入ったり、肌に傷が入って悪化させてしまったりする可能性があります。
しばらくはムダ毛が気になってしまうかもしれませんが、毛嚢炎を1日でも早く治すためにまずは治療に専念しましょう。
毛嚢炎ができやすい部位は?蒸れや汗は要注意
毛嚢炎はどんな場所にでもできるという訳ではありません。個人の体質などにもよりますが、「毛嚢炎ができやすい部位」が存在しているのです。
では毛嚢炎はどの部位にできやすいのでしょうか。一言で言えば、蒸れやすかったりケアが行き届きにくかったりする部位に偏っています。
そこで、毛嚢炎になりやすい部分の原因とそれらの部位における個別の対策法も合わせてみていきましょう。自分にも当てはまるような状態がないかチェックしてみてくださいね。
【1】脇や陰部やVラインなど汗をかきやすい部位
まずは脇とデリケートゾーンです。脇や陰部、Vラインに毛嚢炎ができてしまう原因は、ムダ毛処理の頻度が高い部位であることと、汚れや皮脂がたまりやすい部分であること、という2つに関係があります。
汗などで雑菌が繁殖しやすいところに、カミソリや毛抜きで肌にダメージを与えているため、毛嚢炎ができやすい状態を作っているんです。
一番の対処法は、自己処理の頻度を少なくすることですが、夏場など露出が増える時期には難しいという場合もあるでしょう。
そこで、汗をかいたらこまめに拭いたり着替えたりして、常に肌を清潔にしておくことを心がけるようにしてください。
デリケートゾーンやVラインは特に蒸れやすくなります。生理中やおりものシートを使っているときはできるだけ通気性の良い服を着るなど、蒸れないように注意してくださいね。
【2】顔やひげなど皮膚が薄い部位
顔は皮膚が薄く、皮脂の分泌も多いため毛嚢炎ができやすい部分です。男性の場合は毎日ヒゲ剃りをしているという人も多く、先ほどの脇やデリケートゾーン同様、肌へのダメージが蓄積しやすいことも原因となります。
そこに、汗をかくことで毛穴に皮脂や汚れが溜まり毛嚢炎になってしまうんです。
女性の場合も、脂性肌で皮脂の分泌が多い人は注意ですね。
頻繁に顔を剃っているのであれば、なるべく肌をいたわるために化粧水や乳液などで保湿することを心がけましょう。皮脂や汚れを取り除くために、しっかり泡立てた洗顔で、肌をなでるようにやさしく洗うこともポイントですよ。
顔のスキンケアは比較的取り入れやすいでしょうから、普段十分なケアを行っていない人はこれを機にスキンケア方法を見直してみましょう。
【3】背中など皮膚ケアが難しい部位
皮脂や蒸れから肌を守ることが大事なのですが、そういったケアをしにくい部位もありますよね。特に背中は汗をかきやすく、自分ではケアが充分できない部分であるため毛嚢炎ができやすいんです。
しかし、ケアが難しい部分だからこそ、事前に対策することが重要になります。
毛嚢炎の原因となる皮脂や汚れを毛穴に残さないためにも、シャワーでしっかり洗い流したり、汗をかいたらこまめに着替えたりしてくださいね。通気性のいい服を着て、汗をなるべくかかない工夫をするのもおすすめですよ。
背中ニキビに悩まされている人は毛穴が炎症を起こしやすかったり皮脂の分泌が正常に行われていない可能性もあります。そういった人は特に、背中も保湿するなど特別なケアをしてあげましょう。
毛嚢炎は予防できる?普段からのケアが大切
ここまで毛嚢炎ができた時の対処法などをご紹介してきましたが、そもそも毛嚢炎は普段からきちんとしたケアを行うことで予防することが可能です。
感染症ではないので人から移ることはありませんが、普段使っているカミソリや脱毛サロンのマシンなど、ふとしたものから毛嚢炎になってしまうことは十分あり得ます。しかし、正しい予防をすることで、毛嚢炎のリスクはかなり軽減されます。
具体的にどんな予防法があるのかいくつかご紹介します。
保湿や清潔感を保つなど肌ケアをおこたらない
自己処理後は肌になんらかの傷やダメージが与えられ、肌がデリケートな状態です。
もちろん脱毛後も熱を受けて軽い炎症を起こしたような状態になっています。こういった状態は毛嚢炎になるリスクを高めてしまいます。
そこで、毛嚢炎予防をするために保湿をしっかり行い、常に清潔にしておくことを心がけましょう。
皮脂の分泌が多いなど毛穴の汚れが残りやすい体質の人ほど、保湿を避けてしまう傾向があります。むしろそういった脂性肌の人こそしっかりと外から保湿することが大切なんですよ。
入浴後や気になったときには、保湿クリームをたっぷり使ってうるおいを与えてください。肌をいたわるケアをきちんとすることが毛嚢炎の予防に繋がります。
自己処理ではなく正しい方法で脱毛する
毛嚢炎は、間違った自己処理で引き起られることもあるんです。肌への負担が大きいカミソリや毛抜き、脱毛クリームなどでムダ毛処理を行うことは、毛嚢炎になりやすい原因のひとつ。開いた毛穴や傷口から細菌が入り込んでしまう可能性があるからです。
そこで、やはり大事になってくるのが適切な方法でのムダ毛処理です。プロに脱毛してもらって自己処理の回数を減らすのが一番の近道ですが、自己処理の方法を変えるだけでも効果はあります。
例えば電気シェーバーを使うと肌への刺激が少ないためおすすめですよ。脱毛サロンでも推奨されている方法なので、刃が肌に直接触れにくい安全な電気シェーバーをゲットしてみてくださいね。
規則正しい生活で肌の免疫力を高めておく
生活習慣の乱れやストレスで免疫力が落ちてしまうと、その影響は肌にもやってきます。つまり毛嚢炎を予防するには、外からケアを行うだけでなく、内側からのケアで肌の免疫力を高めておく必要があるんです。
睡眠をしっかりとったり、バランスのとれた食事を意識したりと、日ごろの生活を見直すだけでも予防効果があります。
さらに、適度な運動や好きなことをして過ごすなど、ストレスを溜め込まないようにリフレッシュするのも大切。免疫力が向上すると毛嚢炎以外の病気にもかかりにくくなり、肌の調子も良くなります。
基本的なことですが少しの改善で様々な面でポジティブな効果が得られますので、肌が正常な状態を保てるように、健康的な生活を送るようしましょう。
蒸れやすい部位は通気性をよくする
毛嚢炎ができてしまう原因のひとつとして、蒸れによる雑菌の増加がありましたね。
汗をかくと蒸れやすく、そのまま放置していると雑菌が増えて毛嚢炎のリスクが高まってしまいますので、これを防ぐためには、こまめに汗を拭くことが大切です。
例えば、小さな汗拭きシートを常備しておいたり、帰宅後はすぐにシャワーを浴びるよう、汗を放置しないように心がけておけば毛嚢炎をより防ぐことができます。
また、先ほども少しご紹介したように、デリケートゾーンや脇など蒸れやすい部位もあり、それに対する対処が必要です。
具体的には通気性の良い下着を身に着ける、ズボンもジーパンのように固いものは避けて通気性の良いズボンをはくなどです。
夏場など湿度が高くなると特にリスクが高まるので、こういったことにも気を配ってみてくださいね。
生理中の脱毛はできるだけ控える
生理中はどうしても雑菌が増えやすくなってしまうので、そんなタイミングで脱毛してしまうと毛穴に雑菌が入り込み、毛嚢炎のリスクが高まります。
また生理中はお肌も非常にデリケートな状態になり、普段なら何ともないようなことですら刺激になってしまうこともあります。ですから、生理中のときに脱毛をするのは控えておきましょう。
しかし、「脱毛サロンを予約していたのに急に生理が来たときにどうすればいいのか?」という疑問が上がってくると思います。急な生理が来てしまった時は、すぐに脱毛サロンに連絡をして日にちを変えてもらうようにしましょう。
最近は当日キャンセル料が無料であるサロンやクリニックも増えてきていますが、できるだけ早めに伝えるようにしてくださいね。
まとめ:毛嚢炎を防ぐには肌を傷つけない脱毛にこだわる
毛嚢炎は、肌や毛穴が弱っているときに雑菌が入ることでできてしまいます。ニキビのような見た目で気付きにくいですが、早期に適切な対処を行うことですぐに完治できるものであることがわかりましたね。
また毛嚢炎は普段のケアなどで予防することも可能です。肌になるべく負担をかけないようにして、脱毛後はしっかりケアをしましょう。
- 保湿をして肌を清潔に保ち、生活習慣を見直すことで予防できる
- 通気性の良い下着やズボン・汗をこまめに吹くなどして肌を清潔にする
- 生理中の脱毛は避ける
- 毛嚢炎のできやすい部分を知って、それぞれに合った対策をする
こういったことを心がけるだけでリスクを一気に減らすことができます。一部のクリニックなどでは毛嚢炎になっても無料で対処してくれます。肌トラブルが起きない健康的な肌をキープしながら、毛嚢炎への理解があるサロンを選ぶことが毛嚢炎を回避するための有効な方法です。
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